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きもの鑑定室
関東シルクロード

photo関東平野の一番山沿いに関東大環状線ともいうべき鉄道があります。

常磐線の水戸から東北線の小山迄これが水戸線、小山近くに紬で名高い結城、石下があります。


小山から赤城山麓を走るのが両毛線、小山を出て佐野、足利、桐生、伊勢崎そして前橋、高崎まで織物と蚕の産地を縫って走ります。そのほとんどが、銘仙の産地でした。この中で、江戸時代すでに、工場システムを持っていたのが、桐生です。そして、お召しが織られました。

終着駅高崎に近い前橋は蚕の大集散地であり、蚕の検査所、倉庫がすべてここにありました。


上越線の高崎から中央線の八王子を結ぶのが八高線です。ここにも、八掛、胴裏を織る小川町、ちゃっと離れた秩父があります。東京に入って村山大島の村山、そして青梅、近くの五日市とあります。八王子は、桑都を自称し、桐生同様、工場システムを早くから取り入れていました。



photo八王子から横浜まで、横浜線が走っています。戦前日本の輸出の女王は生糸で、外貨を一番稼いでいたのです。生糸は、横浜港から船で外国へ運ばれていきました。

これが、関東大環状線がシルクロードといわれる由縁なのです。但し鉄道が走ってこれらの絹産業が生まれたのではありません。国内の衣料の大きな産地、輸出荷を運ぶ道路、この沿線に関連産業が発達して人口も増え町が出来、やがてこの町々を結ぶ鉄道が各地域に敷かれ大きな環状線となったのです。